年を取ったから
年齢を重ねると、不思議なもので、それまで平気だったことがいきなり難しいと感じ始めることがある。
そんなことの一つが階段だ。
階段は下りるよりも上がる方は大変だ。
そう思っていた。
それは、キツさから言えばたしかに今もそうかも知れない。
階段を上がるのに息が切れるなどという症状が出ることもあるものね。
しかし、最近は階段を降りるという行為も怖いと思うようになってきたのだ。
若い頃は、それこそステップを踏んでいるかのように、転げ落ちるようにタタタタッと階段を下りていた。自分だけでなく、多くの若者がそうだと思う。
それが普通だと思っていた。自分も若い頃はね。
ところが、最近はもしも滑ったら、踏み外したら、そんなことばかりを感じるようになってきた。
怖いのだ。
年を取ってからは、かなり階段に気を使うようになったのだ。
上がる時は辛いけれども、危険は少ない。
下りる時は気をつけないと絶えず危険がつきまとっている。
階段に手摺が必要な意味もよくわかるよ。
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